Museum Concert第5回公演のテーマは「月」。
古来、月は詩や音楽のモチーフとして親しまれ、光と影、時間と記憶、生と死の象徴として様々な表現に投影されてきました。今回のコンサートでは、そうした「月」にまつわる物語や感情を、時代や文化を越えて巡るプログラムを編み上げました。
演奏を担うのは、ソプラノ・二胡・ピアノによるトリオ「Tre Passi」。クラシックを軸にしながらも、映画音楽、アジアの歌曲、オリジナル作品までを含む広いレパートリーを持ち、異なる音楽文化を自在に編曲・構成するユニットです。本公演では、ドビュッシー《月の光》やドヴォルザーク『ルサルカ』より〈月に寄せる歌〉、フォーレ《Clair de lune》といったクラシックの珠玉の名作から、「花好月圓」「彩雲追月」など中国の名旋律、さらにオリジナルの月を題材にした作品まで、古今東西の“月のうた”をお届けします。