豊島区管弦楽団 第98回定期演奏会

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これは既に終了した演奏会です。
日時: 2025年1月11日(土)
会場:
すみだトリフォニーホール 大ホール
曲目:
ベルリオーズ:
序曲『海賊』Op.21
ドビュッシー:
『海』~管弦楽のための3つの素描
リムスキー=コルサコフ:
交響組曲『シェヘラザード』
指揮:
和田 一樹
豊島区管弦楽団 第98回定期演奏会は、『海』にちなんだ曲でプログラムを構成しました。
ベルリオーズの序曲『海賊』は、バイロンの物語詩『海賊』に触発されて1844年に作曲された、ベルリオーズ41歳の時の小品。前年には序曲『ローマの謝肉祭』、2年後には劇的物語『ファウストの劫罰』と、名曲が作曲されている時期です。バイロンの詩は、海賊の首領コンラッドと妻のメドーラ、そしてコンラッドがトルコ軍の捕虜となっていたのを助けたグルナーラという女性を取り巻く物語になっており、日本語訳も出版されているようです。
ドビュッシーの『海』は、1905年に完成したドビュッシーの代表作の一曲。初版のオーケストラスコアの表紙に葛飾北斎の浮世絵『冨嶽三十六景』の1つ「神奈川沖浪裏」が用いられており、この絵から着想を得たという説もありますが、裏付ける資料は見つかっていません。曲は『海上の夜明けから真昼まで』、『波の戯れ』、『風と海の対話』の3曲から構成されており、ドビュッシーの独特な世界が繰り広げられます。
リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェエラザード』は千夜一夜物語を題材にした曲で、華やかなオーケストレーションと親しみやすい旋律で知られています。曲全体をとおして演奏される、シェエラザードを表すヴァイオリンのソロが有名です。曲の完成は1888年で、1910年にはこの曲を用いたバレエが制作され、また近年ではフィギュアスケートの音楽としてもたびたび用いられています。
第97回定期演奏会では大変な思いで山登りをしましたが、今回は一転して海の様々な場面を描きます。冬ではありますが、熱い演奏をお聴かせできるものと思います。
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