アンサンブル・フロット 特別演奏会


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これは既に終了した演奏会です。
日時: 2017年3月13日(月)
会場:
日本キリスト教団 神戸聖愛教会

曲目:
J.S.バッハ
 カンタータ第51番「全地よ、神に向かいて歓呼せよ」
  ソプラノ: 大嶋真規子 
J.S.バッハ
 カンタータ第170番 「満ち足りた安らぎ、魂の愉悦」
  アルト: 伊豆田佑香 
J.S.バッハ
 カンタータ第55番 「われは貧しき者、われは罪の僕」
  テノール: 田中伸一
J.S.バッハ
 カンタータ第56番 「われは喜びて十字架を背負わん」
  バス: 高曲伸和

指揮:
   高曲 伸和
   田中伸一

管弦楽: フロット室内管弦楽団
独唱:大嶋真規子 伊豆田佑香 田中伸一 高曲伸和

管弦楽:フロット室内管弦楽団
指揮:高曲 伸和 田中伸一



ソロ・カンタータの魅力

ソロ・カンタータ、又は独唱カンタータと呼ばれるこれらの作品群の特徴は1人の独唱者とオーケストラのためのカンタータ(コラール/讃美歌のみ4声合唱が含まれるものもある) 
で通常のカンタータと同様に教会での典礼に用いられる。

ソプラノのためのソロ・カンタータ第 51 番はファンファーレのような独奏トランペットと一気に高音まで駆け上がるソプラノが織り成す華やかな雰囲気溢れる作品。

アルトのための第 170 番はオーボエ・ダモーレ(愛のオーボエ)と弦楽がふくよかなフレーズで「魂の愉悦」を奏で、アルトならではの優しい響きに満たされている。
技巧的な独奏オルガンも聴きどころのひとつと言えよう。

第 55 番は唯一現存するテノールのためのソロ・カンタータで深い嘆きが幅広い音域で歌い上げられる。
哀愁漂うフラウと・トラヴェルソが一層ものがなしい音を響かせるが、「あなたから離れても私は再び戻って来ます」の語から始まる終結コラールでは神への感謝と愛が美しく語られる。

バスのための第 56 番は3本のオーボエを含む比較的大きな編成で、人生を船旅になぞらえ臨終を希求するものである。
死を怖れる対象ではなく神の国へ迎え入れる使者として歓迎する達観したバッハの死生観が現れているかのようである。

独唱はソプラノの大嶋真規子、アルトの伊豆田佑香、テノールの田中伸一、バスの高曲伸和が。指揮は高曲伸和と田中伸一が交代で務める。
若手フロット室内管弦楽団と共に発信されるエネルギーがバッハの音楽で彩られることを期待したい。
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J.S.バッハのカンタータ第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」のCDを検索
J.S.バッハのカンタータ第170番「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」のCDを検索
J.S.バッハのカンタータ第55番「われは哀れな人間、われは罪のしもべ」のCDを検索
J.S.バッハのカンタータ第56番「われは喜びて十字架を負わん」のCDを検索


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