千葉ニュータウン・フィルハーモニー・オーケストラ 第18回定期演奏会
これは既に終了した演奏会です。日時: 2015年5月24日(日)
会場:白井市文化会館大ホール(北総線白井駅より徒歩10分、駐車場あり)
曲目:
ハイドン: 交響曲第104番「ロンドン」
チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」
寺本 義明
千葉ニュータウン・フィルハーモニー・オーケストラは、2002年に設立され、2年に3回というペースで白井市文化会館大ホールを拠点に定期演奏会を重ね、今回の定期演奏会は第18回目となります。歴史的にはまだまだ浅いものの、多くの指導者にも恵まれ、更なる成長が期待されるオーケストラです。
さて通常の演奏会は、演奏時間10分程度の「序曲」で始まり、2曲目に20~30分くらいの協奏曲または管弦楽曲、そして最後にメインの交響曲というのがポピュラーな構成です。当団の演奏会でも、そうした3曲プログラムが一般的でしたが、今回は交響曲が2曲のみという選曲。
最初に演奏するハイドンの交響曲第104番は1795年の作曲、そして次に演奏するチャイコフスキーの交響曲第6番は1893年です。同じ交響曲でありながら、2つの交響曲が作曲された時期には100年近い開きがあります。ハイドンは古典派を代表するオーストリアの作曲家、チャイコフスキーはロシア生まれのロマン派と、時代背景だけでなく作曲活動における環境もまったく対照的。楽器編成もシンプルなハイドンに対して、チャイコフスキーはトロンボーン、チューバを含むフル編成。
楽譜の見た目でも、チャイコフスキーはp(ピアノ)6つからf(フォルテ)4つまでの強弱指示があることで知られ、リズムも複雑。劇的な展開から最後は消え入るように終わり、「悲愴」という副題がピッタリの名曲です。他方、ハイドンの「ロンドン」は明るい曲想で、楽譜もシンプルなのですが、演奏には実に繊細なアプローチが要求され、練習でもチャイコフスキーからハイドンに移る際には「スイッチの切り替え」が不可欠です。
このように今回の演奏会では、休憩をはさんだ前半と後半で全く性格の異なるプログラムでお楽しみいただけると思っています。ぜひ会場まで足をお運びください。
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