argentum ~中世末期の南フランスと北イタリア~
これは既に終了した演奏会です。日時: 2015年7月1日(水)
会場:東京オペラシティ3F 近江楽堂
曲目:
アントネッロ・デ・カゼルタ: いと高き貴婦人
フィリポクトゥス・デ・カゼルタ: "希望"、お前が私を旅立たせた
アントネッロ・デ・カゼルタ: "愛" が私の心を苦悩させる
クラヴィシンバルム: 吉見伊代
オルガネット: 矢野薫
リコーダー・音楽監督: 守谷敦
『Anthonello de Caserta と Philipoctus de Caserta 中世末期を代表する2 人の作曲家』
アントネッロ・デ・カゼルタ と フィリポクトゥス・デ・カゼルタ は14世紀末から15世紀初頭に掛けて活躍した作曲家だ。フィリポクトゥスは主に南フランス・アヴィニョンで、アントネッロは主にミラノを中心とする北イタリアで活動した。フランスとイタリアという分類の仕方は、現代の私たちにこの2人の作品がその音楽スタイルにおいて両極にあるもののように感じさせる。しかしこの2人の作曲家の作品は、もちろんそれぞれの個性を保ちつつ、共にアルス・スブティリオルと呼ばれるスタイルによって書かれ、そこには確かに共通する響きがある。本公演はイタリアやフランスといったときに今日の我々が想像する国境線による余りにも大枠的な、しかしよく信じられている分類が、実のところ簡単に乗り越えられてきた一例を示すだろう。
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