DolceAmaro(ドルチェアマーロ) 第3回公演:『解放されたエルサレム』からのマドリガーレ


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これは既に終了した演奏会です。
日時: 2022年7月9日(土)
会場:
マリーコンツェルト

曲目:
クラウディオ・モンテヴェルディ
 行ってしまえ、酷い人よ、あの安らぎとともに
ジャケス・デ・ヴェルト:
 彼の魂の獄舎である墓に至りて
シジスモンド・ディンディア:
 友よ、貴方の勝ちだ、貴方を許す、貴方も
ジョヴァンニ・プリウーリ:
 おおムーサよ、月桂樹の落ち葉を 日本初演
クリストフォロ・ピオーキ:
 「あぁ見よ」、と歌い出した 日本初演


【東京公演】2022年7月9日(土)14時〜

11音節詩行、1連8行、全20歌、1,917連。 第1次十字軍を題材としたトルクァート・タッソの一大叙事詩 「解放されたエルサレム」は、1581年、本人が獄中に幽閉されている最中に出版されて以降、ヴェルト作曲の Giunto alla tomba (墓にたどり着き) が同年に出版されるのを皮切りに、百を優に超える程の数多くのマドリガーレが書かれ、またその後の時代にも幾度となく、オペラやバレエ、演劇の題材とされました。



第3回目のDolceAmaro公演は、 この 「解放されたエルサレム」から取られたマドリガーレのみでプログラムを編んでみました。



マレンツィオ、モンテヴェルディ 、ディンディアやマッツォッキなど、この時代の音楽では有名な作曲家から、現代では名前も聞かない作曲家までが様々に、タンクレディやリナルドの勇姿、クロリンダの死、アルミーダの妖艶さやリナルドへの愛、エルミニアの献身、そしてその場面場面を彩る情景描写と、タッソのイタリア文学史に輝く金字塔のもつ甘さと辛さを、見事に音楽に仕立て上げています。



今回も可能な限り、様々な欧州の図書館から当時出版された楽譜のコピーを取り寄せて、吟味・選曲しました。魅力的な楽曲は、現代にも名の残る作曲家のみならず、今回初めて名を聞くような作曲家の作品にも多くあり、選曲に際してはプログラムから零れ落ちる滴の量が多く勿体無くも感じつつ、一つの演奏会としてプログラムをまとめました。美しく、輝かしく、痛ましい音楽が目白押しです。

また昨年に続き、通奏低音には瀧井レオナルドさんに演奏して頂きます。

是非皆さま、このタッソが描き、音楽家達が彩った世界を堪能しにいらして下さいませ。
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