ミリオンコンサート協会 第2回 無伴奏の世界 荒井英治(ヴァイオリン)
これは既に終了した演奏会です。日時: 2023年7月13日(木)
会場:
東京文化会館小ホール
曲目:
ペンデレツキ:
無伴奏ヴァイオリンのための『ラ・フォリア』(2013)
J.S.バッハ::
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004(終曲/シャコンヌ)
ストラヴィンスキー:
無伴奏ヴァイオリンのための『エレジー』(1944)
イザイ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ作品27より 第4番
イザイ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ作品27より 第5
イザイ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ作品27より 第6番
東京フィルのソロ・コンサートマスターを卒業してからの荒井英治を語るに最も相応しい言葉は「ソリスト」ではあるまい。あちこちのオーケストラに客演したり、様々な世代と室内楽する荒井の姿に「巨匠」や「長老」という言葉もまるで似合わない。
敢えて言えば、荒井英治はヴァイオリンを抱えた「インフルエンサー」である。そこに居て、何かするだけで、周囲の人々に影響を与える存在。荒井が最前列に座るだけで纏まる、音楽家達の目の色も音も変わる…正に「インフルエンサー」。そんな荒井が、たったひとりで舞台に立ったらどうなるのか? 他者に向かうオーラが真っ正面から己に向かうとき、ヴァイオリンという楽器に何が起きるのか? もしかしたら、普段私たちが思っている「正しさ」や、はたまた「美しさ」すらも、どこかに追いやられてしまうかもしれない。そして、私たちは荒井英治にインフルエンスされる。
渡辺 和(音楽ジャーナリスト)
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