大宮シンフォニーオーケストラ 15周年記念演奏会
これは既に終了した演奏会です。日時: 2019年7月28日(日)
会場:
彩の国さいたま芸術劇場
曲目:
ベートーヴェン:
交響曲第5番「運命」
チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ独奏: 琴香
モーツァルト:
グローリア 12のミサより ミサ・ブレーヴィスKV.65(抜粋)
榎本範子
ベートーヴェンといえば、運命。
その冒頭の「ダダダダーン」というモチーフはあまりにも有名です。
でも、この曲を第1楽章から第4楽章まで、最後までじっくり味わったことのある人は意外と少ないのではないでしょうか?
激しい苦悩を予感させる冒頭のみならず、その後の曲の展開も非常にドラマティックです。激情、懐古、憧れ、恐怖、不安、解放……そういったさまざまな感情を喚起させ、聴く者の心をたえず揺さぶります。
とくに、第3楽章から切れ目なく引き継がれる第4楽章へのクレッシェンドは圧巻です。不穏なかげりのある第3楽章から、しだいに光が満ちるような第4楽章の幕開けを経て、曲は輝かしい終着点を目指して加速します。「暗から明へ」と評されるこのような展開は、後世の作曲家も模範とする所が大きいと言われます。
クラシック音楽を演奏する者にとって、一度は通りたい、非常に重要なこの曲です。自分たちの今までの経験すべてを省みながら演奏したいと思います。
ベートーヴェンの「運命」と並んで人気の高い、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番も、当団にとっては大きなチャレンジです。よく知られた有名なプログラムを組むことは、ごまかしのきかない演奏が求められるということです。独奏ピアノは琴香さん、コンサートマスター福田悠一郎さんとともにお送りします。
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