オペラ団体ABQ ショスタコーヴィチ歌曲個展 第2回 初期から晩年まで 半世紀の歌曲創作の軌跡
これは既に終了した演奏会です。日時: 2022年12月27日(火)
会場:
大泉学園ゆめりあホール
曲目:
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
クルィローフの2つの寓話 作品4 Две басни Крылова, соч. 4 (1922)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
日本の歌人の詞による6つのロマンス 作品21a Шесть романсов на слова японских поэтов, соч. 21а (1928-32)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
ユダヤの民族詩から 作品79 Из еврейской народной поэзии, соч. 79 (1948)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
レールモントフの詩による2つのロマンス 作品84 Два романса на стихи М. Ю. Лермонтова, соч. 84 (1950)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
ドルマトーフスキイの詞による4つの歌 作品86 Четыре песни на слова Е. Долматовского, соч. 86 (1950-51)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
風刺(過去の情景) 作品109 Сатиры (≪Картинки прошлого≫), соч. 109 (1960)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
雑誌「クロコディール」からの詞による5つのロマンス 作品121 Пять романсов на слова из журнала ≪Крокодил≫, соч. 121 (1965)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
自作全集への序文とその序文についての短い考察 作品123 Предисловие к полному собранию моих сочинений и краткое размышление по поводу этого предисловия, со
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
ミケランジェロ・ブオナローティの詞による組曲 作品145 Сюита на слова Микеланджело, соч. 145 (1974)
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:
レビャートキン大尉の4つの詩 作品146 Четыре стихотворения капитана Лебядкина, соч. 146 (1974)
メゾ・ソプラノ: 益田早織
テノール: 金沢青児
バス・バリトン: 牧山亮
ピアノ: 川村恵里佳
解説/字幕: 一柳富美子
2021年3月、新型コロナ第3波に伴う緊急事態宣言が明けて間もない東京で、ショスタコーヴィチ歌曲個展―生誕115周年に寄す―と銘打った演奏会がひっそりと開かれた。一人の歌手と一人のピアニストが、ショスタコーヴィチばかり6つの歌曲集、2時間を超えるプログラムを歌い通すという前代未聞の試みはひそかな、しかしとてつもない話題を呼んだ。その第2弾となる本公演では、規模をさらに拡張し、4人の歌手が代わる代わる歌曲や重唱曲を歌う、それも15歳の少年の手による《クルィローフの2つの寓話》から、死の前年に書かれた最後の歌曲《レビャートキン大尉の4つの詩》まで、半世紀に亘る足取りを俯瞰する「歌曲の大回顧展」とでも呼ぶべき内容となった。日本でショスタコーヴィチの音楽が聴かれる機会は、一部の交響曲など限られた作品に偏っており、歌曲が取り上げられることはまだ少ない。前回に引き続き、ロシア音楽の第一人者、一柳富美子氏による解説と字幕を伴う演奏により、この作曲家が歌曲というジャンルに託した思想を通して、作曲家の新たな側面を発見するきっかけとなるだろう。
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