Salicus Kammerchor 第2回定期演奏会 『Melete Thanatou―死が照らし出す生の輝き―』
これは既に終了した演奏会です。日時: 2016年5月21日(土)
会場:
千葉市生涯学習センター ホール(2階)
曲目:
H. シュッツ(1585-1672):
「音楽による葬儀」op. 7, SWV 279–281
グレゴリオ聖歌:
聖母お清めの祝日のためのアンティフォナ 「シメオンは聖霊からお告げを受けていた」
J. オケゲム(ca.1410-1497):
「憐れみたまえ/死よ、お前は傷つけた」
J. デ・プレ(ca.1440-1521):
「オケゲムの死を悼む挽歌」
J. S. バッハ(1685-1750):
「来給え、イエスよ、来給え」BWV 229
J. S. バッハ(1685-1750):
「恐れるな、我はともにあり」BWV 228
櫻井元希
サリクス・カンマーコアは、“バッハはいかにしてバッハになったか”をコンセプトに、その音楽の源泉をキリスト教音楽の根源であるグレゴリオ聖歌にまで遡り、バッハの声楽曲をいかに演奏するかを探っています。団体名の“サリクス”は、装飾を伴うとされる上昇の「ネウマ」の名称に由来。「ネウマ」とは旋律をどのように歌うかという歌い回しについて書き表わした記号です。
「ネウマ」を解釈し、その歌唱法をグレゴリオ聖歌のみならず、ポリフォニー、そしてJ.S.バッハの演奏にも生かしていくというアプローチを採っています。当面は、全6曲あるバッハのモテット1~2曲を演奏会後半のメイン・プログラムに据え、前半ではバッハに至るまでに同ジャンルの音楽がいかに発展していったかを時系列で辿ることができるよう選曲しています。今回の第2回定期演奏会は、葬儀あるいは追悼式のために作曲されたと考えられているバッハのモテットをメインに、グレゴリオ聖歌、オケゲム、ジョスカン・デ・プレ、シュッツが取り上げ、すべて“死”をテーマとする作品で構成しています。
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