映画「オケ老人」

okeroujin

荒木源さんの小説「オケ老人」が待望の実写映画化となります!
小説の方は、こちらになります。

当サイトをご覧になっているような皆さんは当然読んでらっしゃるかと思いますが、一応ご紹介しますと、荒木源さんは他には「ちょんまげぷりん」などが有名な作家ですね。
「オケ老人」は平均年齢世界最高齢(?)のアマオケにまつわるお話です。
主人公である高校教師・中島明彦が引越し早々たまたま市民オケの演奏会に立ち寄りその演奏に感動するところから物語が始まります。家に帰るなりインターネットで連絡先を調べて入団を希望したところ、あっさりと許可され、昔弾いていたヴァイオリンを取り出し、防音室まで即座に購入してしまうのですが、指定された練習会場に行ってみると、老人ばかり集まったアマチュア楽団「梅が丘交響楽団」(略称・梅響)だったのでした。感動した演奏会の主催団体は同じ町名を冠した「梅が丘フィル」(略称・梅フィル)だったのですが、間違えてしまったのですね。
しかしながら中島はなんだかんだで断りづらくなってずるずると続けていって、しかもなりゆきで指揮者にもなってしまうのでした。
一方で、梅フィルの方にもオーディションを受けて入団し、掛け持ち生活が始まるのでした。
梅フィルの方では、ロシアの人気指揮者ゴルゴンスキーが来日して演奏会を開くことになっていて、そこに日本とロシアの国家機密に関するスパイの話もからんできたりして非常に奥行きの深い展開となっていました。
気になる結末は、ご自身で読んでいただくとして、映画の方をご紹介します。

映画「オケ老人」では主人公の中島明彦が女性に変更されています。
その主人公・小山千鶴を演じるのは女優の杏さんです。
杏さんは多忙なスケジュールを縫って、撮影に入る半年以上前からレッスンに通われたそうです。映画ではヴァイオリンを演奏するシーンもあるのですが、期待できますね。

小説と映画とで主人公の性別が異なっているのですが、不思議と違和感がなく、杏さんの魅力的な演技もあいまってぐいぐいと引き込まれていきます。
また、小説では個性派揃いの梅響のメンバーたちが楽しませてくれたのですが、映画の方でも、笹野高史さん、左とん平さん、小松政夫さん、藤田弓子さん、石倉三郎さん、喜多道枝さん、茅島成美さん、森下能幸さんらがユニークでコミカルな演技で楽しませてくれます。

ストーリーも小説と映画では少し異なっているのですが、どちの作品も、いくつになっても続けたい音楽の素晴らしさがよく伝わってくるものとなっています。ぜひ両方の作品とも堪能していただきたいです。

最後にそれぞれに登場する主な楽曲の演奏会情報へのリンクを貼っておきます。
予習、復習にご活用ください。

○小説
ベルリオーズ:幻想交響曲

プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」

ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

○映画
ベルリオーズ:幻想交響曲

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

エルガー:行進曲「威風堂々」

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

『オケ老人!』
11/11(金)より全国ロードショー!
配給:ファントム・フィルム

キャスト

黒島結菜 坂口健太郎
左とん平 小松政夫 藤田弓子 石倉三郎 茅島成美 喜多道枝 森下能幸
萩原利久  フィリップ・エマール  飛永翼(ラバーガール) / 光石研
笹野高史

脚本・監督:細川徹
原作:「オケ老人!」
著:荒木 源(小学館文庫刊)
製作:「オケ老人!」製作委員会

【配給・宣伝問い合わせ】:ファントム・フィルム
〒151-0053 渋谷区代々木1-11-2 代々木コミュニティビル3F
TEL:03-6276-4035 FAX:03-6276-4036

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