幻の楽器 バリトン~エステルハージー・アンサンブル日本公演
これは既に終了した演奏会です。日時: 2019年6月1日(土)
会場:
鎌倉 佐助サロン(神奈川県鎌倉市佐助1-2-47)
曲目:
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:
バリトン三重奏
ルイージ・トマジーニ:
バリトン三重奏 日本初演
バロックヴィオラ: アンドラーシュ・ボリキ
バロックチェロ: マリア・ブリュッシング
幻の楽器「バリトン」の音色を携えウィーンよりエステルハージー・アンサンブルが再来日。水戸、鎌倉、浜松、福岡、熊本、大分、宮崎と公演を行います。今日では実演されることの少ないハイドンの名曲「バリトン三重奏曲」を聴く貴重な機会をお見逃しなく!
「バリトン」は17~18世紀に主に南ドイツ・オーストリアを中心に王侯貴族の間で愛好された楽器です。当時宮廷音楽の主流であったヴィオラ・ダ・ガンバと同じく6-7本のガット弦を弓奏する楽器ですが、ガンバとの大きな違いは、楽器の裏側にさらに9本~20本の共鳴弦を持っていることです。表の弦を弾くと裏側の弦が共鳴し、また爪弾いて演奏することにより、幅広い倍音効果が生まれます。この独特の響きに魅せられ自らも演奏したのが、ハイドンが楽長として仕えたハンガリーの大貴族エステルハージー・ニコラウス1世侯でした。ハイドンはバリトンをこよなく愛したニコラウス候のために150曲以上ものバリトン曲を作曲しました。
しかしバリトンは奏法が難しく、楽器の製作も困難なため、今日ではほとんど演奏されることがなく、この楽器を弾きこなせる演奏家が非常に少ないのが現状です。
今年2019年は日本・オーストリア友好150周年ということもあり、これを機にバリトン音楽のスペシャリストであるエステルハージー・アンサンブルをウィーンより招聘することが実現しました。
古都鎌倉の日本庭園の美しいサロンで、バリトンの共鳴弦の音色に包み込まれるような優雅なひと時をお楽しみください。
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