ジェルジ・リゲティ生誕100 年記念レクチャー&コンサート vol.3


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日時: 2025年9月18日(木) 
開演: 18時 (開場: 17時30分)
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会場:
杉並公会堂 (杉並区上荻1丁目23−15)

曲目:
フベルトス・ドライヤー:
 ハンガリアン・ピーナッツHungarian Peanuts*(1990)
マンフレット・シュターンケ:
 パルトータ7(母のための歌)Partota 7 (Lied für die Mutter) *(2000)
古川聖:
 フラクタルミュージック(数による音楽より)Fractal Music (from Music by Numbers) *(1992)
ゲオルク・ハイドゥ:
 2つのコミックTwo Cartoons*(1989/2006)
ジェルジ・リゲティ
 眩暈(ピアノの為の練習曲第2巻から第9番)Vertige**(1990)
たかの舞俐:
 マージナル(ピアノとスーパーコライダーのための)Marginal for Piano and Supercollider (2021)
コンロン・ナンカロウ:
 《自動ピアノのための習作》から21番Study for Player Piano No.21*
ジェルジ・リゲティ
 悪魔の階段(ピアノの為の練習曲第2巻から第13番)L’escalier du diable (1993)
ジェルジ・リゲティ
 終わりのない柱(ピアノの為の練習曲第2巻から第14A)Coloana fara sfârşit* (1994)
ジェルジ・リゲティ
 無限の円柱(ピアノの為の練習曲第2巻から第14番)Coloana infinită (1993)

   ピアノ: 田中翔一朗
   ピアノ: 藤田朗子
   ピアノ: フベルトス・ドライヤー
   ピアノ: 藤川有樹
   エレクトロニクス: 有馬純寿
   スーパーコライダー: たかの舞俐

チケット: 自由席
     前売券,当日券 3,500円
チケット販売:
お申し込みはこちら→  https://ligeti100v3.peatix.com/view
(演奏曲目続き)
 11曲目 作曲者: ジェルジ・リゲティ 曲名: 虹(ピアノの為の練習曲第1巻から第5番)Arc-en-ciel 初演かどうか: 初演でない(1985)**

※(1曲目~11曲目)*はディスクラビア演奏 **はディスクラビアと演奏者による演奏

―――――
(PR文)
ジェルジ・リゲティ生誕100年となる2023年から没後10年にあたる2026年まで、各年1回、計4回の「ジェルジ・リゲティ生誕100 年記レクチャー&コンサート<戦争と動乱を生き抜いた作曲家のメッセージを次世代へ>」(vol.1~vol.4)を開催します。
今回はvol.3として、リゲティの門下生を中心にリゲティの作曲クラスで交わされた「人工知能」や「フラクタル」に関する議論に焦点をあて、レクチャー及びコンサートの両面からリゲティの作曲家としての軌跡をたどります。

1.レクチャー:リゲティは自然科学に大きな関心を持っており、ハンブルク音楽大学における作曲クラスでも人工知能やフラクタルに関しての議論が行われていました。これらの議論は、当時の作曲クラスに参加していた生徒達の作品にも反映されており、門下生の一人であるゲオルグ・ハイドゥはその後、ハンブルク音楽大学に新設されたコンピュータ科の教授に着任。今回のレクチャーではハイドゥ氏、そしてドライヤー氏をドイツから招聘し、討論を行います。

2.コンサート:リゲティの《ピアノの為の練習曲》のいくつかの作品は、コンロン・ナンカロウ作曲の《自動ピアノのための習作》と関連性があります。今回のコンサートでは、団体構成員である古川聖の尽力で東京芸術大学よりディスクラビア(自動演奏ピアノ)を借用し、ディスクラビアと人間との双方で演奏します。また、作曲クラスでリゲティが語った人工知能やフラクタルへの夢を、その後、それぞれの創造活動に反映した門下生による作品も演奏します。

今回のテーマ「リゲティとコンピュータ」は、1980年代後半のリゲティの作曲クラスでダグラス・R・ホフスタッター著の『ゲーデル・エッシャー・バッハ』が多く議論されており、リゲティ自身が「私がもっと若ければ情報処理に身を沈めて音楽を作ってみたかった」と語っていたことから着想を得て企画されました。当時は人工知能の第二次ブームであり、リゲティは情報処理=AIに大きな可能性を感じていたと考えられます。当時すでに60代半ばであっても、常に飽く事なく新しいものに興味と情熱を注ぎ、また未来の社会、文化のあり方をも予感していたのではないでしょうか。
リゲティの遺した言説や作品は、リゲティが幼少期から過酷な体験を強いられた人生を「生き抜いてきた力」を源泉とするアドバイスであり、現代の不安定な社会情勢に生きる私たちにとって指針となり得るものです。今回のレクチャー&コンサートでは、リゲティという大作曲家の創作家としての姿を提示し、戦争と動乱の時代でもあった20世紀を生き抜いた作曲家のメッセージを、次世代に伝えていくことを目指しています。

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