横浜みなととなみ管弦楽団 第4回演奏会
これは既に終了した演奏会です。日時: 2018年2月11日(日)
会場:
鎌倉芸術館 大ホール
曲目:
ハイドン:
交響曲第38番 ハ長調
ブラームス:
ハイドンの主題による変奏曲
ブラームス=シェーンベルク編曲:
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調
児玉章裕
上(左)から読んでも「みなととなみ」、下(右)から読んでも「みなととなみ」。
「横浜みなととなみ管弦楽団」の第4回演奏会は、ハイドンの交響曲から始まって、ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、そしてブラームスのピアノ四重奏曲第1番のシェーンベルク編曲版を演奏します。ハイドン→ブラームス→シェーンベルクと「しりとり」風に繋がっていきます。
まあ、お遊びともいえるプログラムですが、作曲家に限らず芸術の創作を志す者は、先人の影響下でまずその模倣から始めたり、尊敬する芸術家に因んだ作品を作ったりもします。ハイドンは後期バロックや前期古典派の影響下で作品を書き始め、今回演奏する交響曲にもその辺の色合いがまだ色濃く残っています。ブラームスは古典派やそれ以前の作曲家を尊敬し、良くその作品を研究していました。シェーンベルクは、一般的には保守的と言われるブラームスの作品を研究し、その作品中にブラームスの同時代人である革命児ワーグナーにも劣らぬほどの革新性を見出しました。そう、「しりとり」は、一つの作品が先人からいろいろなものを受け継いで成り立っている、そんなことを改めて認識する旅でもあるのです。
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