守谷敦 convex mirror ~時代を映す凸面鏡~
これは既に終了した演奏会です。日時: 2015年1月23日(金)
会場:近江楽堂
曲目:
ジル・バンショア: 悲しき喜びと辛き楽しみ
ギヨーム・マルベク: あなた方に別れを
ニコラス・グレノン: もしあなたを深く愛したなら
クラヴィシンバルム: 吉見伊代
オルガネット: 矢野薫
リコーダー: 守谷敦
15世紀初頭の代表的な音楽写本であるオックスフォード213写本は300曲を超える楽曲を収録している。この時代、音楽は中世からルネサンスに移り変わろうとしていたが、この写本はまさにその瞬間を捉えている。
時期を同じくして1434年に画家ファン・アイクの代表作の1つである『アルノルフィーニ夫妻の肖像』が完成する。その画面の奥には精密な凸面鏡が描かれ、小さな鏡の中には画面全体のパノラマが映し出されている。
本公演ではこのオックスフォード213写本を、中世からルネサンスへ移り変わる時代を映す凸面鏡と捕らえることで、この特殊な時代の音楽を緻密に、かつ全体的に展望することを試みる。
完全に中世とも完全にルネサンスともいえない。そんなある種危ういバランスの上に漂う楽曲たちが秘めている音楽の歴史が変わる瞬間を、ご来場いただいた皆様と共有いたしたく存じます。
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