シンフォニエッタ・ソリーソ 第7回演奏会
これは既に終了した演奏会です。日時: 2019年9月23日(月)
会場:
三鷹市芸術文化センター 風のホール
曲目:
バルトーク.B:
ルーマニア民俗舞曲
E. H. グリーグ:
組曲「ホルべアの時代から」(弦楽合奏版)Op.40
N. A. リムスキー=コルサコフ:
交響曲第1番 Op.1
三浦領哉
「シンフォニエッタ・ソリーソ」という名前は、イタリア語で「笑顔の室内管弦楽団」という意味を持ちます。地味な活動ながら、おかげさまで第7回演奏会を開催することになりました。
今回は「民俗性の逆襲」という副題をつけました。
今回の選曲も「やりたい曲を選ぼう!」と言う単純なコンセプトでしたが、3曲を眺めてみると、いわゆる「国民楽派」で集結していることが判明。特に、《ホルベアの時代から》と《交響曲第1番》は、ほぼ同じ年に作られたと言っても過言ではないと言う、いわゆる同級生的な曲。ルーマニア、ノルウェー、ロシアと言う、いわゆる当時の西洋芸術音楽の中心地(ドイツ・オーストリアなど)からは遠く離れた地域の音楽ですが、そこにはこの3人が渇望した、「音楽における民俗性」こそが「構築的で形式的な音楽」とは別の芸術音楽を創る事が出来るのだという考えがあり、それこそが当時の西欧中心主義的な音楽界への逆襲であったかもしれない、という理由からです。
今回のメインである、リムスキー=コルサコフの「交響曲第1番」は、事実上「ロシア初の交響曲」であり、チャイコフスキーやラフマニノフにも大きな影響を及ぼした作品です。初期の作品ということで、のちに作曲された曲の中にも、この交響曲のモチーフが使われていて、まさにリムスキーコルサコフの音楽の基礎になっていると言っても過言ではないでしょう。終楽章はなんとなくチャイコフスキーのバレエ音楽を思わせるようなところもある、魅力的な作品です。
演奏会の頃はまだ残暑厳しい頃かもしれません。彼の地ではすでに厳しい冬の足音が近づいている頃と思われます。そんなことにも思いを馳せながら、心を込めて演奏いたします。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
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