ザ・シンフォニカ 第53回定期演奏会
これは既に終了した演奏会です。日時: 2013年2月10日(日)
会場:すみだトリフォニーホール・大ホール
曲目:
ストラヴィンスキー: 「火の鳥」組曲(1919年版)
ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番ホ短調作品93
三石精一
ショスタコーヴィチは、旧ソ連・スターリンの独裁体制のもと、不条理な批判にさらされて、苦難の人生を送った作曲家でした。交響曲第10番は、形式主義的としてソヴィエト当局から批判された交響曲第9番からはるか8年を経た、1953年の夏から秋にかけて作曲されました。この年の3月には、スターリンが死去しています。このタイミング、及び曲の内容も含め、芸術表現の自由化に向かう記念碑的な作品といえます。 1954年にショスタコーヴィチは、「ひとつだけ言いたい。この作品で、私は人間的な感情と情熱を伝えたかったのだ」と言っています。これを表すように、曲全体を通して、自身の名前のドイツ語表記SCHostakowitschからとった音列レ・ミ♭・ド・シ(D-S[Es]-C-H)による旋律とその変化形が多用されています。特に第4楽章でのD-S-C-Hの執拗な反復は、彼の「心からの叫び」そのものなのでしょうか。 前プロはストラヴィンスキーの「火の鳥」です。三石先生の魔法の棒にご期待ください。
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