豊島区管弦楽団 第94回定期演奏会
これは既に終了した演奏会です。日時: 2022年9月23日(金)
会場:
小平市民文化会館 ルネこだいら 大ホール
曲目:
モーツアルト:
歌劇『ドンジョバンニ』序曲
シューマン:
交響曲第4番 ニ短調 作品120
ブラームス:
交響曲第2番 ニ長調 作品73
和田 一樹
豊島区管弦楽団 第94回定期演奏会は、初めてのルネこだいらでの公演となりました。
今回は、前回第93回定期演奏会のフランス・プログラムから一転して、ドイツの作曲家の曲による演奏会です。
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』1787年にプラハのエステート劇場の依頼で作曲されました。女たらしの貴族ドン・ジョヴァンニが好き勝手した挙句、手にかけた騎士長の石像によって地獄に落とされる、というストーリー。序曲は一晩で書き上げられたという逸話が残っています。
モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』が作曲された約50年後に、シューマンの交響曲第4番が、交響曲第1番に次いで1841年に完成しました。この曲は10年後の1851年に改訂され、改訂後に出版されたため第4番の番号が与えられました。1841年の初稿版はクララに誕生日プレゼントとして贈られたそうです。いくつもの美しい旋律に、シューマン独特のオーケストレーションが施されています。
ブラームスの交響曲第2番は、シューマンの交響曲第4番が改訂された約25年後の1877年に作曲されました。ブラームスは20歳だった1853年にシューマン家を訪れ、自作のソナタをピアノで弾いたところ作曲の才能をシューマンに絶賛され、その後シューマンはブラームスを広く世に紹介しています。交響曲第2番は、明るくのびやかで、また華やかな雰囲気も持っており、人気の高い作品です。
18世紀後半から19世紀後半までのドイツ・クラシック音楽の系図の一端を垣間見ることができる演奏会になりました。
当団は、あまり同じ曲を繰り返して演奏することをしないため、歌劇『ドンジョバンニ』序曲は30年ぶり、シューマンの交響曲第4番は19年ぶり、ブラームスの交響曲第2番は18年ぶりの演奏です。
会場は、西武新宿線小平駅からすぐ。
是非ご来場ください。
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