豊島区管弦楽団 第93回定期演奏会


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これは既に終了した演奏会です。
日時: 2022年6月12日(日)
会場:
すみだトリフォニーホール 大ホール

曲目:
サン=サーンス
 交響詩『死の舞踏』
ラヴェル
 バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
ドリーブ
 バレエ音楽『シルヴィア』抜粋

指揮:
   和田 一樹

今回は、フランス人作曲家の「踊り」に関連した作品を取り上げます。
1曲目は、サン=サーンスの交響詩『死の舞踏』。フランスの詩人アンリ・カザリスによる、フランスの古い言い伝えに基づくテキストを用いて1872年にピアノ伴奏の声楽曲として作曲され、1874年に作曲者自身の手で声楽パートをソロ・ヴァイオリンに置き換え、交響詩として改訂されました。その言い伝えとは、毎年ハロウィーンの真夜中に墓場から死者が呼び起こされ、フィドル(この曲ではソロ・ヴァイオリン)が鳴っている間踊り続け、夜明けに雄鶏が鳴くと墓場に帰って行く、というものです。初演では、変形された怒りの日(Dies irae)やシロフォンで表現される骸骨の踊る音など悪趣味だと酷評されましたが、今日ではサン=サーンスの代表作の一つという地位を獲得しています。

2曲目は、ラベルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲。ロシア帝室バレエ団のダンサーだったミハイル・フォーキンの台本に目を付けたバレエ興行主ディアギレフがラヴェルに作曲を依頼したことで、ラヴェルの最高傑作のひとつと言われるこの名曲が生まれることになりました。曲の完成が大幅に遅れたり、初演後も合唱の省略についてラヴェルとディアギレフが対立したり、と話題に事欠かない曲ですが、現在も様々なバレエ団のレパートリーとして上演され続けています。第2組曲はバレエの第3場の音楽がほぼそのまま抜き出されたもので、パン神によって海賊の手から助け出されたダフニスがクロエと再会し、かつてのパン神とシリンクスの物語をパントマイムで表現して神に感謝し、牧人たちも集まってきて全員の踊りで大団円を迎えるシーンに着けられた音楽です。

メインはドリーブのバレエ音楽『シルヴィア』の抜粋。16世紀のイタリアの詩人トルクァート・タッソの「アンミタ」を原作として作られました。狩りと貞操を司る女神ディアナに使える狩りの女神シルヴィアと、シルヴィアに思いを寄せる純朴な羊飼いの若者アンミタをめぐる物語です。全26曲から10曲を抜き出して演奏します。

19世紀生まれの、それぞれ持ち味の異なる3人のフランス人作曲家による「踊り」の音楽にご期待ください。
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