diversEnsemble Concert #1


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これは既に終了した演奏会です。
日時: 2018年2月17日(土)
会場:
神戸芸術センター 芸術劇場

曲目:
J.S.バッハ
 オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調
  オーボエ: 伊藤 早紀
  ヴァイオリン: 久津那 綾香
吉松隆
 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」
  ピアノ: 市川 未来
  ゲストコンサートミストレス: 久津那 綾香
ラフマニノフ
 交響的舞曲
  ゲストコンサートミストレス: 久津那 綾香

指揮:
   松永 健司郎

diversEnsembleは「diverse(多様な)」+「ensemble(アンサンブル)」の造語であり、主に関西で活動する演奏家がプロ・アマの垣根を超えて、2017年に結成されたアマチュアオーケストラです。団体名というよりは、一種のブランド名みたいなものかもしれません。

当団は「ソリストと奏者によるインタラクティブ(相互作用的)な音楽体験を皆様と創り、共有する」ことをコンセプトに、協奏曲を積極的に取り上げ、関西で活躍する若き演奏家をソリストとしてフィーチャーしております。
そして最大の特徴は、ソリストに曲の決定権を委譲し、それをプログラムのメインとしている点です。
この手法は、ソリストにとって音楽を「仕事」ではなく「音楽を愛する者」としての姿や演奏を披露できる事や、アンサンブルを通してオーケストラと互いに刺激し合える環境で、かつてない音楽を創造する事を意図しています。


記念すべき第1回演奏会では、”メイン”である協奏曲を2曲取り上げます。
バッハ晩年の佳作「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」では Ob伊藤さんの華やかさと、Vn久津那さんの生き生きとした音、何より2人の音楽的対話を楽しんで頂けると思います。
現代邦人作曲家の重鎮となりつつある吉松隆のピアノ協奏曲「メモ・フローラ」では、現代音楽らしからぬ耽美さが印象的。アマチュアとして世界初演(9/27、ジャパン。アーツ調べ)である事もさることながら、室内楽ピアニストとしても活躍する市川さんの繊細な音色と音楽性は必聴です。

そして、ラフマニノフ最期の作品「交響的舞曲」も同時に取り上げます。 身上である息の長い旋律と洗練された作曲技法が融合したこの曲は、行進曲と望郷の歌が融合した1楽章、サスペンスのようなワルツ、極めて宗教的なフィナーレとラフマニノフの作曲家人生の総決算ともいうべき曲であり、ピアノ協奏曲第2番などにも並ぶ傑作と言えるでしょう。


国籍も時代も全く異なる3曲を同時に演奏する非常に挑戦的な当プログラムは、ソリストやオーケストラの個性が存分に発揮される、実に「らしい」選曲になったと自負しております。是非お越しください。
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