弥生室内管弦楽団 第５５回演奏会
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日時： 2023年10月22日(日)
会場：
第一生命ホール
曲目：
武満 徹：
弦楽のためのレクイエム
別宮 貞雄：
日本組曲第１番
伊福部 昭：
交響譚詩
シューマン：
交響曲第１番 作品３８「春」
小出英樹
第55回演奏会は前半を邦人作品のみで構成した意欲的なプログラミングです。
武満徹「弦楽のためのレクイエム」は「世界のタケミツ」誕生の契機となった最初期の作品です。当時の日本楽壇の趣向とは隔絶した孤高の難曲です。その凄さだけでも感じていただけたらと思います。
別宮貞雄「日本組曲第1番」は木管五重奏曲です。指揮者無しの木管五重奏をプログラム出来るのは、室内管弦楽団ならではです。フランス音楽の影響と日本音階を融合させた作品です。
当団が繰り返し演奏してきた巨匠・伊福部昭の初期の名作「交響譚詩」では、弥生室内管弦楽団ならではの熱気溢れる演奏をご期待ください。
後半はシューマンの第1番です。ロマンティストであったシューマンは熱狂・熱中する性格で、1840年「歌曲の年」、1841年「交響曲の年」、1842年「室内楽の年」と呼ばれるように、特定のジャンルに創作意欲を燃やしました。「交響曲の年」に誕生した交響曲第1番は当初各楽章に表題が付けられた名残で「春の交響曲」と呼ばれます。古典音楽から脱皮したロマン派交響曲を代表する名作といえましょう。
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